日本軍「慰安婦」被害者 少女の物語 〈３DアニメＤＶＤ付き絵本〉
作者／金濬起（キム・ジュンギ）
翻訳／韓国挺身隊問題対策協議会
定価／本体：1700円
判型／A5判変型
頁数／60ページ
発行／2014年8月14日
ISBN:9784889009095
【内容紹介】
日本人に抵抗した罪で投獄された父の身代わりに日本へ働きに出るつもりだった少女は、だまされて日本軍「慰安婦」としてインドネシアのジャワ島へ連行された。チョン・ソウンさん（１９２４～２００４）の生前のインタビューをそのまま使用して作られた３ＤアニメのＤＶＤ付き絵本。
２０１４年３月、ソウル市内の「戦争と女性の人権博物館」を訪れた時に販売してあったものを購入、それはハングルでＤＶＤ無しのものでしたが、知り合いの事務局スタッフから日本で出版してもらえないかと相談を受け、それがもとで今回の出版になりました。映像は３Ｄアニメーションでとてもよく描かれていて、音声はチョン・ソウンさんの肉声で、これに日本語字幕を付けています。１０分あまりの映像ですが、少女の悲しみと無念が、とても抑えた表現に込められています。「慰安婦」問題に心を寄せる多くの人たちに読み、鑑賞してもらえることを願っています。
【作者紹介】
作者／金濬起（キム・ジュンギ）。ソウルで生まれる。公州大学漫画学芸科卒業。１９９５年〈生存〉で第１回ＳＩＣＡＦ短編アニメーション部門。２００１年〈燈台守〉で東亜ＬＧアニメーションフェスティバル大賞、ＲＥＳＦＥＳＴＫＯＲＥＡ観客賞、２００３年〈人生〉でＳＩＣＡＦ短編アニメーション部門大賞、ミジャンセン映画祭審査委員特別賞、ドイツＳＴＵＴＴＧＡＲＴ観客賞を受賞。２０１１年〈少女の物語〉でイタリアCartoons On The Bay Educational and Social Issues File部門、大韓民国コンテンツアワードアニメーション部門コンテンツ振興院賞を受賞、ブラジルAnimamundi、シンガポールＳＩＧＧＲＡＰＨ ＡＳＩＡ２０１２など世界有数の映画祭から公式招請される。
【翻訳者】
韓国挺身隊問題対策協議会。１９９０年１１月１６日結成。日本軍「慰安婦」問題解決のため被害者の人権と名誉を回復、戦時下での女性への暴力を防止し、正しい歴史を確立して平和の実現に寄与するため、水曜デモ、生存者福祉、グローバルキャンペーン、南北およびアジア連帯、ナビ基金などさまざまな活動を続ける。<br>２０１２年５月５日には「戦争と女性の人権博物館」をオープンさせ、日本軍「慰安婦」被害者が経験した歴史を記憶・教育し、日本軍「慰安婦」問題を解決するために活動。また、現在も続いている戦時性暴力問題を解決するため連帯し、戦争と女性への暴力のない世界をつくるため行動する。