五八年後の原爆
少女が見たあの日の河原
花垣ルミ (著), 鶴岡たか (絵),黒岩晴子 (編集),
■判型/四六判 ソフトカバー
■頁数/62ページ
■定価/1000円(税込)
■発行/2021年8月6日
■ISBN/9784889009972
「一九四五年八月六日、朝八時一五分、アメリカが広島に原子爆弾を落としました。広島に疎開していた私は家族と一緒に必死で河原まで逃げました。そこで目にしたのはたくさんの人が木の上で燃やされている光景でした。その場で意識を失い気がついた時には記憶がなく、思い出したのは五八年も経ってからでした」
被爆して五八年後に思い出した子どものときの体験を、子どもたち、若者たちに語り始めた姿を描く。
【著者】
語り:花垣ルミ
五歳の時に広島市三篠本町(1.7 キロメートル)で被爆。現在、京都原水爆被災者懇談会の代表。
絵:鶴岡たか 生後四ヶ月の時に広島市牛田町丹土区(2.3 キロメートル)で被爆。「ギャラリー牛田」を主宰。
編集:黒岩晴子 (元)佛教大学社会福祉学部教員。医療機関で被爆者相談に関わり大学で学生と一緒に原爆展を開催。
【目次紹介】
はじめに
第一章 横浜の生活
ホールにごちそう
広島に疎開
第二章 原爆が落ちた
何が起きたの
逃げる
見ちゃダメ
第三章 戦争が終わった
奈良で療養
ヒルが吸いつく
父の死と転校
戦争がきらい
第四章 記憶がもどる
被爆体験を聞く
河原で見たもの
差別や不安
第五章 知らなかった
たくさんの疑問
原爆の威力
被爆者のことは秘密
ABCCの調査
被爆者は放ったらかし
つぐなってほしい
第六章 平和に向かって
ビキニ水爆実験
語り始めた被爆者
証言活動をはじめる
核兵器をなくそう
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