アイヌ語を話してみよう!  

先住民族アイヌを学ぶⅢ

大澤香、瀧口夕美、石川康宏 ()

 

関西圏の大学で初めてのアイヌ語講座が本になりました!

神戸女学院大学のプロジェクト科目「先住民族アイヌを学ぶ」で、アイヌとアイヌ文化についてのフィールドワークを通した学びは、いよいよアイヌ語の学びへと進化しました。国文学者の藤井貞和氏はアイヌ語について「もし日本国憲法に公用語の規程があるなら、第二公用語か準公用語かという認定になろう、その文化をきちんと講義する講座や、言語的プログラムの整備こそが先決事項だと思う」と述べています。北原モコットゥナㇱ氏(北海道大学アイヌ・先住民研究センター)の講演「アイヌ文化と人をつなぐ~進化形アイヌ文化事業」も収録。

 

漫画『ゴールデンカムイ』のアイヌ語監修・「100de名著『アイヌ語神謡集』」の中川裕氏推薦!

「アイヌは日本の先住民族である。西日本の大学を新しい拠点として、アイヌ語教育の意義と、アイヌを取り巻く社会的状況改善への提言を、現代に生きるアイヌ自身が発信する。日本人全員が考えていくべき問題として」

 

■判型/A5判 ソフトカバー 

■頁数/184頁

■定価/本体1400円

■発行/2024年12月10日

ISBN9784889003345

 

【著者】

大澤 香(おおざわ かおり)

神戸女学院大学准教授。愛媛県今治市出身。著書に『イエスから初期キリスト教へ-新約聖書とその展開』(共著、リトン)、『エコロジカル聖書解釈の手引き』(共著、キリスト新聞社)等。

 

瀧口夕美(たきぐち ゆみ)

編集グループ SURE代表。神戸女学院大学非常勤講師。北海道の阿寒湖畔アイヌコタン出身。著書に『民族衣装を着なかったアイヌ』、『子どもとまなぶアイヌ語』(ともに編集グループSURE)等。

 

石川康宏(いしかわやすひろ)

神戸女学院大学名誉教授。北海道札幌市出身。著書にシリーズ『若者よ、マルクスを読もうⅠ~Ⅳ』(共著、かもがわ出版)、『いまこそ、野党連合政権を!』(共著、日本機関紙出版センター)等。

 

装丁・装画 小笠原小夜

 

【目次紹介】

第1部 なぜ今、アイヌ語なのか

    第1章 たがいの考えを知る授業

    第2章 先住民族アイヌの歴史――先住権の保障に向けて

    第3章 ともに学ぶ〝すきまから〝新しい語りを模索する

 

第2部 アイヌ文化とアイヌ語

    第1章 アイヌ文化と人をつなぐ――進化形アイヌ文化事業

    第2章 〈対談〉神戸女学院大学で始まる「アイヌ語」授業によせて

 

第3部 アイヌ語入門 アイヌ語を話してみよう

    1.アイヌ語の発音と表記

    2.基本的なかたち 自動詞を使った平叙文、疑問文、否定文

    3.基本的な文のかたち これは何ですか

    4.命令文と禁止の文

    5.なにが・なにを・どうする/しない

    6.人称接辞①

    7.人称接辞② 人称接辞と他動詞

    8.いろいろな作文をしましょう〔復習〕

    9.1から10までの数 数字をおぼえましょう

    10.接続詞 文と文をつなぐ言葉

    11.〜できる、〜できない の言い方

    12.色の名前

    13.体の部分の呼び方、所有を表す言い方

    14.家族を呼ぶとき

    15.ことばによる表現いろいろ

    16.動物の名称

    17.単語一覧

 

この本を注文する、問い合わせる

 

【販売取扱ネット書店】

Amazon 紀伊国屋書店 楽天ブックス honto セブンネット HonyaClub e-hon