なぜ「政治とカネ」を告発し続けるのか

議会制民主主義の実現をめざして

上脇博之/

いつまでもなくならない「政治とカネ」の関係だが、この人ほどこの問題に真正面から挑み続ける人を知らない。次々に政治家の刑事告発・提訴を行い続ける憲法研究者が自らその素顔を語り、今なお議会制民主主義が実現しない日本社会を、熱き志を胸に問い続ける。

 

【石川康宏・全国革新懇代表世話人推薦

 焼きそば屋で哲学していた青年が麻雀をやめ、憲法研究の道に進んだ。それから37年。ドイツ憲法の分析から日本国憲法に照らして政治を監視する活動まで。敬愛する同志・上脇さんの熱い闘いの歩みがここにある。

 

■判型/46判 ソフトカバー 

■頁数/196ページ

■定価/1540円(本体1400円)

■発行/2023年8月10日
■発売/2023年8月25日

ISBN9784889002836

 

【目次紹介】

 

はじめに

第1部 憲法学者が刑事告発・提訴する理由

第1章 研究者になるまで

1節 大学受験浪人生活

第2節 大学生活
第2章 研究者になって

1節 研究テーマ

第2節 1994年の「政治改革」

第3章 憲法の議会制民主主義の視点から

第1節 大日本帝国憲法を否定して誕生した日本国憲法
第2節 日本国憲法の議会制民主主義

第3節 議会制民主主義に反する選挙制度

第4節 議会制民主主義に反する政治資金制度
第5節 議会制民主主義に反する使途不明金

 

第2部 抵抗権行使としての新たな市民運動

第1章 新たな市民運動の必要性

第1節 憲法改悪に抗するために

第2節 従来の運動と新しい運動

第2章 独裁化・暴走する政治情勢

第1節 過剰代表され続けてきた改憲政権

第2節 改憲勢力の政治資金はバブル状態で多額の使途不明金

第3節 改憲と政権の暴走

第4節 「政治とカネ」事件の刑事告発での経験と学習

 

第3部 近年の刑事告発と市民による告発

第1章 政治資金の〝収入〟問題の告発

第1節 寄付収入よりも低いパーティー収入の透明度

第2節 安倍晋三後援会の「桜を見る会前夜祭」収支不記載事件

第3節 自民党議員と公明党議員の闇政治資金パーティー事件

第4節 自民党5派閥のパーティー20万円超購入者明細不記載事件

第5節 高市早苗大臣の政党支部のパーティー20万円超購入者不記載事件と異常な対処

第6節 平井元大臣と大阪維新の会の政治資金パーティー事件

第2章 政治資金の〝支出〟問題告発

第1節 山際大志郎元大臣の2つの事件

第2節 寺田稔元大臣らの複数の事件

第3節 秋葉元大臣、細田衆院議長らの運動買収事件

第4節 自民党京都府連のマネーロンダリング運動買収事件

第5節 市民による告発運動の秘めた可能性

 

おわりに

 

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