ガイドブック 五日市憲法草案 日本国憲法の源流を訪ねる

著者/鈴木富雄(すずきとみお)

定価/本体:1300円

判型/A5 判変型

頁数/154ページ

発行/2015年3月31日

ISBN:9784889009170

 

 

 

 

 

【内容紹介】

五日市憲法草案。それは日本国憲法の基本理念となっている天賦人権説、平等権、個人の尊重、教育権、地方自治、国民主権などを時代に先んじて記した、民権意識あふれる近代日本の黎明期の私擬憲法。一昨年、美知子皇后がその今日的意味を高く評価したことで広く話題となり、現憲法の源流的意味を持つものとして注目されている。

 

【編集者から】

五日市憲法草案については憲法研究者の間では以前から常識的なものとして知られていますが、一躍世間一般に知られるようになったきっかけが、一昨年の美智子皇后の誕生日におけるメッセージでした。
でも五日市憲法草案誕生の地がどこにあるのか知ってる人は少ないと思います。
東京都の西部、奥多摩や青梅市、八王子市、檜原村に囲まれた、旧秋川市と五日市町が合併してできたあきる野市がその地になります。
著者の鈴木富雄さんは地方議員を務めながら五日市憲法草案の保存に尽力され、現在は郷土史研究家として、さらには「五日市憲法草案の会」(略称:五憲の会)の事務局長として史跡案内や講演活動などをされていて、今、日本でもっとも五日市憲法草案に熱い想いを持っておられる方です。
この本をきっかけに五日市憲法草案が全国から注目され、より多くの方が日本国憲法の歴史的源流に関心を抱いていただければと思っています。

 

【目次紹介】

メッセージ(新井勝紘)

はじめに

 

第1章 五日市憲法草案とは
1.なぜ今、五日市憲法草案に大きな関心が…
2.発見の経緯
3.主な条文と対応する日本国憲法条文
4.内外の研究者から高い評価

 

第2章 なぜ五日市憲法草案は作られたのか
1.自由民権運動を背景に~農民一揆と不平士族の反乱
2.なぜ五日市であったのか
3.五日市学芸講談会とは

 

第3章 五日市憲法草案は誰が書いたのか
1.起草者千葉卓三郎について
2.千葉卓三郎の思想と制法論
3.深澤家とのかかわり
4.卓三郎亡きあとの深澤権八
5.その後の深澤家
6.その後の自由民権運動
7.困民党の運動に

 

第4章 五日市憲法草案と日本国憲法
1.五日市憲法草案の精神はどのように日本国憲法に受け継がれているのか
2.GHQが原案作成に着手した背景
3.GHQ原案策定を3つの側面から見ると

おわりに~日本国憲法への世界の目

 

【史料紹介】五日市憲法草案全文


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